シモクレン(紫木蓮)は、
別名をマグノリア(Magnolia)と呼ばれる モクレン科モクレン属の落葉小高木で、通常モクレン(木蓮)と言えば、濃紅色の花を咲かせるシモクレン(紫木蓮)のこと。
※ 白花を咲かせるのは、ハクモクレン
春、新葉が出る前に、骨格がしっかりした木の枝先に、濃紅色で卵形の大きな花を咲かせます。
花は上向きに咲き、全開せず半開状(開ききらない状態)に咲きます。
花色が濃い紅色は花弁の外側だけで、花弁の内側は白または白味がかった極薄紅色です。
落葉小高木樹のモクレンは中国原産です。
「地球上最古の花木」で、恐竜が生きていたとされる1億年前にも、同じ姿で存在していたことがわかる化石が発見されているのだそうです。
また、木蓮の花のつぼみはなぜか必ず北に向いてついていることから「コンパスプラント(方向指標植物)」とも呼ばれています。
モクレンによく似た、コブシやタムシバ、その他には芽の周りに真っ白な毛がふかふかしているネコヤナギなども同じくコンパスプラント。
春先の温かい日差しを浴び、蕾の南側が速く成長して膨れるため、先端が自然と北の方を向いてくるのだそう。
もともとはランに似ていることから「木蘭」となり、今では蓮(はす)に似ているとして「木蓮」という漢字が当てられています。
冬から春にかけて先に咲くのはハクモクレン、続いてシモクレンが咲き始めます。
<<モクレンとコブシの違い>>
モクレン:花が閉じて咲く 花びらが9枚で、上を向いて咲く
(花は3枚のがく片と6枚の花びらからなり、色も形も全て同じなので、まるで花びらが9枚あるように見えます。)
コブシ:花が開いて咲く 花びらが6枚で、あちこち向いて咲く
どちらもモクレン科に属する樹木で、開花するまで違いは正直わかりません...
posted by ハンモック at 21:30|
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