モッコウバラの育て方
モッコウバラは強健であると同時に生育も旺盛で、10mくらいにまで生長します。
花が終わったら早めに剪定を行い樹形を整えることと、適宜誘引を行い枝が暴れないように管理する必要があります。
来年開花する花芽は、8月頃にできます。剪定を8月以降に行うと、花芽を切ってしまいます。花が終わったらすぐに剪定するのが基本です。
植え場所:
日当たりと風通しの良い場所を好みます。
庭植えの方法:
直径・深さともに40〜50cmの穴を掘り、元肥として堆肥、鶏糞、油かす、配合肥料、骨粉などを入れて土とよく混ぜ軽く押さえます。この上に肥料が直接根に触れないように土を15cmくらいのせて植え付けます。
水やり:
地植えのモッコウバラは根付いてからは水やりの必要はありません。
真夏の高温乾燥が続くような時のみ水やりを行います。夏の水やりは早朝の涼しいうちか夕方に行うようにしましょう。
肥料:
モッコウバラは9月前後に翌年に咲く花芽ができます。なので、春の花が終わってから、骨粉と油かすを9月上旬まで月2〜3回与えます。
開花後〜9月までの時期に肥料をしっかり与えることで株が充実し、良い花芽ができます。
開花期の4月に肥料が残っていると花が咲かなくなるので、9月の上旬以降は肥料を与えるのを停止します。
多肥を嫌います。肥料過多にならないように注意しましょう。
モッコウバラはやせた土地でも生育旺盛に育って花を咲かせる野生種なので、地植えの場合は肥料が多すぎると枝葉だけが伸びて花が咲かなくなってしまうことも。
剪定:
一般的なつるバラの剪定誘引は12月下旬〜1月上旬ですが、モッコウバラの場合は12月の時点ですでに花芽ができているので、一般的なつるバラのように冬剪定してしまうと花芽を落としてしまうことになります。
そのため、モッコウバラの剪定の適期は花後〜遅くても7月ぐらいまでがおすすめです。
春の花が終わってからシュートが十分に伸びた7月上旬頃までに、3年以上の古い枝や細枝、未熟枝などを切り捨て、今年伸びた若いシュートを根元から切り取ります。
主として今までに花をつけなかった若い枝を残します。また、春の花が終わったら花枝を半分くらいに切り詰めます。
剪定誘引:
春から夏の間に生育旺盛なモッコウバラも秋には成長が止まるので、誘引は秋のうちにやっておくのがポイント。
花芽ができあがってしまってからの誘引では作業中にせっかくの花芽が落ちてしまう可能性があるからです。
誘引の際は斜めや横に誘引すると花つきが良くなります。
※植え付けてから2〜3年は花が咲かないこともあるというモッコウバラ。
モッコウバラはある程度年数を経て成熟しないと花芽が上がってこないこともあるそう。
なかなか咲かないことでお悩みの場合は、樹勢を早く落ち着かせるために肥料を控えたり剪定も控えめにするといいということです。
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